痛みが全くないのは困るものの、痛い続きすぎても困る。間をとって痛いときは鐘の音がなるようにしよう。間……? 間かなそれ……
頭痛とは頻繁に訪れるはた迷惑な隣人のようであり、その数を数えることは億劫にしかならない。
鎮痛剤とはひと時の通報であり、一時的にその隣人を黙らせてくれる存在である。
通報後、その時交わされる会話というものはあまり覚えておらず、また、野次馬のように毎度の如く覗き見ることはしない。
しかしながら毎度の如く行われるその作業のような光景は、体験として保存しようと思わなくともその頭の片隅におさめられている。
頭痛だけに、頭が痛い問題ですね。
頭いたときに頭が痛くなるようなボケをするな。
とはいえ、それもまた己の頭である。
ということで頭痛が激しい。
もう台風の季節も終わりというのに大型頭痛の到来である。
なぜだ? ホワイ? 日に日に強くなる頭痛。
俺の頭の周りの温度が高かったとでもいうのか、もう寒くなろうというのに。
3日目。
痛くなり始めて3日目だった。
だから今日も頭痛に百と十番、優しさが半分で残り半分は胃に優しいらしい有名なそれを飲んだのだ。
きいた!
とその瞬間に即わかる! っていうのはあまり体験したことがない。
なんかきいてた。
とか
きいてき……た?
がほとんどだ。
いたみやわら―――がない! おしい! あ、でも今やわらいでる! いややっぱダメだわ! ははは! なにわろとんねん。(自粛)すぞ。
綱引きか。
綱でやってほしいのだ。頭の痛さをねじってひも状にしないで欲しいのだ。紐人間! 怪奇!
しかしすぱん! と痛みがきれるようならそれはそれで恐怖というジレンマよ。
風邪薬というものは風の予兆の段階で飲むのが良いと聞いたことがある。
頭痛も頭痛の寸前、最高潮になる前に飲むのがいいと聞いたことがある。
でも実際難しいよな、と思う。
やつらときたら登山なれしてるからピークまで登ってくるの尋常じゃなく早い時あるやん。でも毎回じゃなくて途中でやーめた! みたいなフェイントも欠けてくる時ありますやん。足並み揃えて同じ速度でこい、フェイントすんな(自粛)すぞ。
……毎回救助隊よんでられない! って人も多いと思うんですよ。(言い訳)
はー、頭痛特攻の回復魔法欲しいわ。
まず魔法を発見しなければならないのが辛いところだが。
頭痛い。