溶ける寸前の雪だるま/脊髄反射のように書いてるネタ短文っぽい何か

溶けきるまでの日々。ネタのような雑記のような創作のような文章を垂れ流しているブログ。

右手がドリルになったら

 

 ある日を目を覚ますと右手がドリルになっていたら。

 回転するロマン。

 ドリル。

 混乱するリアル。

 ドリル。

 

 そんな時何を思うだろうか。

 とりあえず『え』ってなるだろうか。『え』って。

 叫んだりするよりなんか困惑しすぎて『え』ってなりそうじゃないか。

 

 これから『今日も工事関係ですか?』とかきかれちゃう毎日を送るのだろうか?

 とか

 そもそも元の右手はどこに……転がってる……! えっぐ……いやこれはこれで何か別の問題が発生する……うっわ異臭してるよもう暑いからなってそういう問題でもねぇよ。どうしようこれ。ドリルだから頭抱えることもできねぇ。

 

 とか。

 回そうとしてみたりもするかもしれない。

 いくら念じても振り回しても、その時家具を壊してしまっても回転しないのに回れや! って叫んだら回りだしたりするかもしれない。

 そしてまた想像以上にうるさくて止まれとまれ! と念じたり振り回したり家具粉砕したりしても止まらなくて、大声で止まれ! っていったら止まるかもしれない。

 

 接続されてるのに音声認識かよ……と力のないつっこみをいれなければならないかもしれないのだ。

 恐ろしい。

 誰が整備するんですか。

 おそろしい。

 そういう問題ではないと思うかもしれないが、整備は大事だ。整備、大事。整備不良は自己の元だ。というか腕についている時点で大事故じゃん。

 

 出社するにしても学生なら通学するにしても。

 言われるわけだ。

 どうしたんですかそれ。

 って。もし同期の民でも敬語とかで言われちゃうわけだ。

 そらそうよ。だって手がドリルなんだもん。お前それでどうやってスマホなりキーボードなりうったりすんの? って話になるやん。イメチェンにしても思い切りよすぎでしょってなるでしょ。箸も持てないし茶碗も持てないやん。砕けるし。

 インパクトはあるのは認めるけども。

 みたいな。手がドリルだから赤面しても両手で顔を隠すことさえできない。いや範囲的にはドリルのほうが隠れるかもしれないけど危ないから。

 

 じゃあ転職ですか、って話になると工事関係絶対進められるでしょ。

 だってあなたドリルでしょ!

 って逆切れされて進められるでしょ、それは。あなたドリルでしょって割と言葉のインパクト強いな。

 

 でも実際どう?

 手で持つのと手に付けられているのは違うと思う。

 衝撃とかもう直でくるわけで。

 下手に硬い岩盤とかに刺さったりすると自分が回るかえぐい感じのスプラッタで(検閲)みたいな状態になりそうやん。こっわ。

 

 現実社会で右手ドリルは早すぎる。そういうことかもしれない。

 いや、早いも遅いもないか。いつの時代でもドリルに勝手になってたら困るしかないわ。