溶ける寸前の雪だるま/脊髄反射のように書いてるネタ短文っぽい何か

溶けきるまでの日々。ネタのような雑記のような創作のような文章を垂れ流しているブログ。

そうはならんでしょ、と思うようなものでも現実ならやっぱハッピーエンドがいいよなって……

 

A:誰だお前は!

 

B:くーっくっくっく、わからないか、俺は、俺はなぁ!

山田(仮名)だよ……!

 

A:山田……!?

 

B:そう、山田だ……あの日、貴様に苦汁をさんざん味わわされたなぁ!

 

 

みたいな展開で

 

A:誰だお前は!

 

B:くー(略)

山田(仮名)だよ!

 

A:山……(えーっと! 山田!? 誰だっけ、マジで頭にかすりもしねぇ!)

 

B:え、なにその必死に思い出そうとしてもなんかかすらないあなぁ……みたいなきょとん顔。ほら、あの時の、あったやん。ほら、苦渋なめさせられたみたいな、あったやん。

 

A:……??? あった! あった……? あったかな……そうかな……そうかも……

 

B:本気で思い出せないやつやめろ

 

みたいな思い出せないことは進行上あんまりないことなんだけど、ネタにされやすくBのやらかしが大きければ大きいほどなんか実際カウンター感あるよね。

お前にとっての大きな出来事は俺にとって思い出のひとかけらですらない、みたいな。よくあるけど予想以上に傷つくやつ。

 

A:誰だお前は!

 

B:くー(略)

山田(仮名)だよ!

 

A:誰だよ! 誰だ! 思い出せねぇよ! どこの山田だよ! いつのだよ! どこであった山田だよ! なんだよ! 知らねぇよ! しっかりしろよ! アピールしろ! 存在感を! もっと! 

 

B:え、あ、ごめん

 

怖い。

Bが逆恨み風とかならともかく、逆にBが正義的な立場で出てきたとしてもこんな勢いで言われるとちょっと実際びっくりするよね。

でも実際何年もあってなかったり、有名だと思っていたけどそうでもなかったりすると、自分は知られてるつもりで登場しても実際は全く思い出せなかったり知らなかったりってのは十分ありうることなのだ。

お前はあいつとマジブラザーとか思っていてもあいつからするとお前はモブでしかなかった可能性は十分にあるのだ。モブラザー。悲しいね。

 

だから確認。なんかどっきりとか登場シーンとかやるなら確認がいる。

覚えてるかなー? っていう確認はいる。

どっちも困るみたいな空気感ってこの世の地獄の一つみたいなところあるでしょ。ちっちゃい地獄。

もう確認で

おー! Bやん! なっついなwwwww元気してたん?

ってばれてもいいやん。

 

なんかそれで盛り上がれ。

実は苦汁を飲まされたことなんてなかったんや。

実は思い出せない関係なんてなかったんや。

優しい世界になれ。

 

ハッピーエンド