溶ける寸前の雪だるま/脊髄反射のように書いてるネタ短文っぽい何か

溶けきるまでの日々。ネタのような雑記のような創作のような文章を垂れ流しているブログ。

もののあわれかあわれなおれか

 

カブトムシを数日前にみかけた。

このようなところにもいるものなのだぁと、虫が苦手だから引き気味で見ていたところ、足が欠けている。

樹液闘争の結果か、それとも外敵によるものか。

はたまた遊ばれでもしたのだろうか。

苦手であるといい、普段は見たくもないと思いながら、何かしら傷がついた生物をこの目で視認してしまえば何か痛々しさというか、そういった感情が芽生えてしまうのはなんと勝手なモノだろうか。

とはいえ、何ができるわけでもない。

ただただ、思う事はあれど見かけたという事実が残るだけであった。

 

数日後、カブトムシが裏返って転がっていた。

そのカブトムシは、足の数がそろっていない。

同じだろうか。

欠けてはいれど、あのように元気に動き回っていたのに。

 

カブトムシが転がるくらいの暑さってことなんですか?

 

なんかいろいろ通り越して震えた。

 

夏の生き物やん! 夏の生き物が暑さで(?)干からびて転がるってどういうことよ! 蚊もそうやけど! 夏に活発になるやつ、そうあってきた生き物が無理ですーなるってどういうこと……? やだこわい。

 

ってなるやん。なってもしかたないでしょそれは。なんだかちょっぴり切ない夏のひとかけら……みたいなことで気取ってる場合じゃないでしょそれは。水と塩舐めろよ死ぬぞって話でしょそれは。

 

と思ったら、カブトムシは割と暑さに強いわけではないらしい。真実かどうかは知らないが。

もしかして、カブトムシは仲間だったりするんだろうか。

暑さやべぇよな仲間か?

共感はできても、友達にはなれそうにないな。

 

暑いよな。

なー。

 

という関係にはなれそうにない。

どうしたって虫が苦手なのは変わらんのだ。悲しいことにな。

夏の共感はそれをこすことができるレベルではないのだ……