緊張感で破裂しそうだ(物理)
水風船はちょっと尖ったところにぶつかると破裂するスリル満点デッドオアアライブな生活をしている。
いや生活してないだろってのはおいといて、敵が多いと思うのだ。水風船にとって。水入れて膨らますだけ膨らまして投げつけ合ったりする人間が一番の敵なのでは? という点はひとまず置いておこうではないか。
水風船の気持ちにもなってみろ、道端の小石が人間でいうあれだ、多分でかくて不自然に『ここまで丸くするの大変だっただろうな、他に使い道もなさそうなのに』っていう綺麗に丸くて転がりやすくなっているアレ、でも実際やられると避けようがなく逃げようもない絶望的なんだろうなっていうソレレベルになるのだ。長ぇな。
人間の皮が水風船レベルだったらどうだったろうか。
いや、リアルに想像しすぎると色々えぐいというか、グロいスプラッタムービーにしかないからなんかちょっとジョーク的なノリでいくことは大事だと思うけれど。
水風船人間にとって、日常はリセットにあふれているのだ。
朝、古典的な目覚ましを止めようとしたら飾りのベルに刺さって破裂。
ご飯を食べている途中で口の中で己の口内を噛んでしまって自爆。
トーストかりかりに焼きすぎてちょっと口の中で刺さって破裂。
さぁいこうと靴を履こうとしたら中に小石が紛れ込んでいて破裂。
靴ベラを使おうとしたが手間取って摩擦で破裂。
外に出て歩いていると虫がぶつかってきて破裂。
満員電車はもはやマイン電車である。あらゆる方向から尖ったものがいつ当たるかわからぬスリル満点。気付けば満員だったはずが空いているという事態になりかねない。
書類等を受け取るなどの際にも注意が必要だ。紙は意外と鋭利である。
辿り着いて一息つくまでに破裂しすぎて、俺には生きれそうにない。
水風船人間はちょっとハードモードすぎたかもしれない。
でも、生き物は水がないと生きていけないから、水を含まずにはいられないのだ(そういう問題ではないまとめ