溶ける寸前の雪だるま/脊髄反射のように書いてるネタ短文っぽい何か

溶けきるまでの日々。ネタのような雑記のような創作のような文章を垂れ流しているブログ。

頭ピッチャー

俺の頭には最近フォークボールが得意なピッチャーが居座っている。

 

きっと俺が野球観戦も野球自体もそんなに好まないことを知っているからだ。

 

気分の落差をボールにして放ってくるのだ。

 

三振。

 

三振。

 

三振の山。

 

野球経験は少しはあっても、それは打てることを意味しない。

 

三振。

 

追い詰められていく。

気分の下落。

体調の下落。

まさに2アウト。

後1アウトで何か終わりそうな感じがする。

頭の中のピッチャーがにやりと笑う。

 

ゲームセットだな。

 

と、にやりと笑う。

そんなピッチャーを前にしても、文句ひとつ言う事すらできない。

俺が持っているバットはまるで木切れのようで頼りない。

 

落差の激しいフォーク。

むしろ最近フォークしか投げてこないとわかっているのに打って返せない体たらく。

ぼろぼろと泣きたくなる。

飛び出してデッドボールにでもしたくなる。

 

ストライク。

 

もうその声を聴きたくない。

知らず、喉がなる。

汗がどっと沸く。

どこか冷やりとして、震えが襲った。

 

高く、高く。

ピッチャーが独特のフォームで足を振り上げた。

 

 

 

 

最近気分と体調の上下がちょっと激しすぎて困惑するって話です(飽きた感