食べるべきか食べぬべきか
反乱の季節。
体が反乱を起こしている。
今回は胃袋だ。
完全に
この野郎! やってやっかんなこの野郎!
という反乱っぷりだ。
具体的にいうと気持ち悪い。
気持ち悪くて吐き気がする。
あなた、気持ち悪くて吐き気がするわ!
とかそういう事じゃない。違う違う。
俺自身が気持ち悪い……だめだ語弊がある。誤解が生まれる。
それでも俺は違うんです。
とにかく食べる気がしないという話だ。
食欲が自分探しの旅にでかけたのだ。
食欲ちゃんが胃袋くんに一声もかけずにいったもんだから、胃袋君が激おこなのだ。
お前そんなんだから一声もかけられなかったんだよ。
だってついてきそうやん。
胃袋でてったら死ぬでしょ!
俺の食欲ちゃんはお出かけするのが大好きでよく出かけるのだが、特に夏場は
バケーション!!!
とか阿呆みたいな顔でいいながら脱兎のごとく。
食欲ちゃんがいないと胃袋君激おこで食物くんたちにも嫉妬して仲良くしてくれなくなるのだ。お前どんだけめんどくさいの。
いつもなら放っておくんだが、いかんせん夏は最近ヤバい。
語彙力が消滅するクラスでやばいのだ。元からないのでは?
無理やり仲裁に入るために流し込む。
拗ねためんどくさい状態の胃袋君が大好きとかいうクソみたいな好みをしている吐き気ちゃんがここぞとばかりに仲裁を止めようとしてくるが、それを抑えて無理やりご対面させる。
そうしないとサークルが崩壊してしまう。
俺は何をいってるんだ。
と、今日も正気に戻るという形で終わる。