やる気という生命体
やる気という生命体は、自分にとっていつだって敵としての存在だ。
RPGでフィールドを歩けばエンカウントするモンスターくらい当たり前に敵対するものである。
しかしもって、モンスターがいなければゲームとして詰むのと同じように、現実でも鬱陶しいからと無視していれば立ちいかなくなるクソのような存在だ。
やる気。
曖昧表現である。
なんだやる気って。
やる-気。
やってやんぞお゛お゛ん!?という気持ち。
意欲。
なんの成分だ。やる気成分。実際には脳がそう感じ取るために必要な成分某あるんだろう。
あるんだろうが、それを摂取すればやる気がでて副作用もない、なんてものが誕生しているのならこうなってないしこうあってないわけで。
つまりないのだ。万全に聞くやる気がでる薬というものは。
うひょー! やる気が出てキター!
ってなる薬なんて確かに怪しそうでしかないが、ないから。
モチベーション保てないわー、なんてこともよく聞く。
モチベーション。目的意識が持てない→やる気がないである。
横文字でもそうでなくても解決できないのだ。横文字にしたってごまかされないんだからね!
モチついて解決する冗談のような問題であればよかったのに。
俺だってやる気をキメたいのだ。やる気満々になって日々をきらめかせたいのだ。ヤルキィィィィイってなりたいのだ。キラってなりたいのだ。キモイ。
やる気というのはきっと気難しい性格の奴なんだと思う。
なかなか距離感がわからないタイプの、話しかけても「……あぁ」とかいってそっぽ向くタイプ。
でも自分の興味があることだと「それはな」って喋り出したりもするクソほど面倒な奴。
そのタイミングが合致すればいいが、合致しないこともある。
チームワークが非常に取りにくいのだ。
うまく仲良くなれるやつにとってはそいつの機嫌を上げる難易度が下がる。
つまり、連れて行きやすくなるのだ。嫌な場所にも。
俺は全く仲良くなれないどころかどうやら犬猿の仲に近い拒絶を現されているのだろう。
どうやったらこいつとなんかなかよくなれるのか、メールアドレスさえしらない俺には難しい問題だ。
自分自身に対してもコミュ力が足りないらしい。
困った。